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日記概略

一生の刀、到着

 ついに、数年がかりで計画していた、一生ものの刀を手に入れました。
 松葉國正刀匠作供武刀です。


 2尺3寸5分、三条宗近写し風、古鉄入り。今年の薫山賞と同時期に打って頂いた刀です。
 私があまりにおおざっぱな刀の振りをする為、あえて繊細な作りにしてもらっています。
 単なる依頼刀というだけでなく、お手本となる刀でもある為、細々色々特殊な作りの刀となっています。


 樋もなく、実際にはやや重い刀なのですが、バランスが優れているため非常に軽く感じる刀です。
 柄巻きは皮ですが、実戦向きの片手巻き変形の特殊な巻き方をして貰って居ます。


 銘は、ちょっと変わった為銘(ためめい)で。
 松葉刀匠は武道のみならず鍛冶の師匠でもあるので、門人である私向けに特別に打った刀、という意味です。

 これで一生の刀を手に入れたわけですが、さすがにあまり本数を持っていても面倒を見きれないので、手元の刀を何口か手放さないと行けません。
 実は日本刀はそんなに高くはないので費用面はさほど問題ないのですが、実際に振る居合刀はどうしても錆びやすい為、あまり本数があるとメンテナンスが手間なんです。単なる眺めるだけの美術刀なら何本あっても良いのですが、眺めるだけの刀を買う趣味もないもので(^^;

 それにしても、自分の為だけに生まれてきた刀を手にするのは、なんとも嬉しいものですね。
 大事に使い、子々孫々代々伝えていこうと思っています。

参考)松葉國正鍛刀場 http://www.matsubakunimasa.jp/
2010-08-23_13:43-teduka-C(4)::iai

 ここで、たまにはオタク社長らしいコンテンツと言うことで、旅行鞄についての評論をしたいと思います。
 定番かつ、日本国内で入手しやすいものを中心に、海外旅行にも耐えうる飛行機預け入れ可能なライン、という視点で見てみましょう。
 今回は、自分が触ったことがあると言うことで、下記の7ブランドについての、独断と偏見による評価です。

・サムソナイト
http://www.samsonite.co.jp/

・TUMI
http://www.tumi.co.jp/shop/default.aspx

・ホクタン
http://www.hokutan-product.com/

・RIMOWA
http://www.hayashigo.co.jp/rimowa/

・Globe-trotter
http://www.globe-trotterltd.com/japan/

・ZERO HALLIBURTON
http://www.zerohalliburton.jp/

・Louis Vuitton
http://www.louisvuitton.com/jp/flash/index.jsp?direct1=cata

 評価はそれぞれの機能毎に◎(+2点)、○(+1点)、_(±0点)、×(ー3点)の4段階で行います。
 ×のマイナスが大きいのは、旅行鞄という特性上、絶対に避けたい海外でのトラブルに直結する特性は2つ程度の利点を軽く潰してしまう、という理由です。

☆運搬性能(キャリー、重量、ハンドル工作など)
・サムソナイト  ○ (標準的な能力です)
・TUMI  ◎ (布製中心なので軽くタイヤも高性能)
・ホクタン  ○ (軽くて丈夫、旧軍御用達)
・RIMOWA  ◎ (アルミやPC製で軽く、タイヤも比較的高い性能)
・Globe-trotter  ○ (紙製で軽いのですが、いかんせんタイヤの造りが古い)
・ZERO  × (重い!ハンドルも痛い!)
・Louis Vuitton  × (このカバンは、ポーターに持って貰うカバンです)

☆機能性能(荷物固定機能、荷物分類機能、その他ガジェットなど)
・サムソナイト  ○ (標準的な能力です)
・TUMI  ◎ (極めて合理的です。TUMIが始めた機能を他者がマネする事が多いのです)
・ホクタン  _ (帝国軍人は中包みに風呂敷を使いましょう)
・RIMOWA  _ (ベルトやネットは便利ですが、それだけです)
・Globe-trotter  _ (ベルトは使い勝手が良く、見た目以上に便利です)
・ZERO  _ (固定や分類にはNASAは興味がないのでしょう)
・Louis Vuitton  _ (荷物の分類はメイドや執事の仕事です)

☆保護性能(中の荷物の対ショック、対破損、対盗難などについて)
・サムソナイト  ○ (標準的な能力です)
・TUMI  × (所詮布カバン。PCやカメラなど入れないように。鍵も、お気持ち程度で)
・ホクタン  ○ (日本帝国の紙工作技術を舐めてはいけません)
・RIMOWA  ◎ (カバンが壊れても中身が壊れないのがRIMOWAです)
・Globe-trotter  ○ (案外頑丈で中身の保護はしっかりしています)
・ZERO  ◎ (月の石すら運ぶカバンは伊達じゃありません)
・Louis Vuitton  ◎ (例え乗っている船が爆沈しても荷物は無事という実績があります)

☆本体堅牢性能(カバン自体の対ショック、対破損能力)
・サムソナイト  _ (プラスティックなのですぐ割れますが、安物よりは長持ちです)
・TUMI  _ (布にしては頑張ってます)
・ホクタン  ◎ (零戦や一式陸攻と同じ構造。頑丈です)
・RIMOWA  × (カバン本体を壊して中身を守るのがRIMOWA流)
・Globe-trotter  ◎ (象が踏んでも壊れ無いのは実証済みです)
・ZERO  ◎ (ビルから落としても壊れないのが実証済みです)
・Louis Vuitton  ◎ (タイタニックで唯一無事帰還したカバンです)

☆メンテナンス性能(本体メンテナンスの容易さ、サポートの充実性、入手しやすさ)
・サムソナイト  ◎ (どこにでもある店、そしてどこでも買え、どこの店でも直せます)
・TUMI  ◎ (TUMIのメンテナンス性の高さはピカイチです)
・ホクタン  _ (メンテは完璧ですが、ホクタン社に送る必要有り)
・RIMOWA  × (個人購入、並行に加え「海外修理品」は国内修理不可。お話になりません)
・Globe-trotter  ○ (時間はかかりますが大抵のトラブルは確実に直せます)
・ZERO  ○ (滅多に壊れないので、実は修理手順が不透明です)
・Louis Vuitton  ◎ (世界中のどこかのLVの店舗にさえ持ち込ませれば万事OK)

☆デザイン性能(美的デザイン、個性、空港バゲッジクレームでの発見のしやすさ)
・サムソナイト  × (ブラックレーベルはそこそこですが、やはり、ちょっと(^^;)
・TUMI  ○ (みんなTUMIなので、空港では苦労します)
・ホクタン  ○ (最近はアーミーカラーだけでなく、結構カラフルです)
・RIMOWA  ○ (最近数が増えてきて、空港で苦労します)
・Globe-trotter  ◎ (紙なのに個性が強く、どこでも目立ちます)
・ZERO  ◎ (どこでも大変格好良いです。スーツケースは数も少なく目立ちます)
・Louis Vuitton  ◎ (天下のLV様です。デザインがどうなんて聞く方が野暮)

☆カスタマイズ性
・サムソナイト  × (カスタマイズ?だったらデザインの違うのを2個買えばいい話です)
・TUMI  ○ (布なので、案外いじれます。ただし自分でいじること(^^;)
・ホクタン  ◎ (自由自在なカスタマイズ性能。注文時になんでもお願いできます)
・RIMOWA  × (シールを貼るくらいしかできません)
・Globe-trotter  ○ (たまのビスポーク会に運良く当たればそこそこ自由に注文可)
・ZERO  × (ZEROは良くも悪くも完成されています)
・Louis Vuitton  × (下手にいじると財産価値がなくなるので、いじれません(^^;)

☆コスト性能(価格、維持コスト、財産価値)
・サムソナイト  _ (すぐ壊れますが、使い捨ての出来る価格。ただし財産価値はありません)
・TUMI  ○ (直して使えば結構長持ち。布なのでソーイングで直せます。財産価値ゼロ)
・ホクタン  _ (元が柳行李なので、どうしても一生使いというより使い捨てです)
・RIMOWA  × (修理改悪で財産価値がゼロになりました。事実上使い捨てカバンです)
・Globe-trotter  ◎ (孫の代まで使え、財産価値もそこそこあります)
・ZERO  ○ (ハイテク重視なので財産価値は無し。最新のZEROが最高のZEROです)
・Louis Vuitton  ◎ (うっかり勢いで買っても、すぐ中古で売れます)

☆総合評価
・サムソナイト マイナス1点 (デザインやカスタマイズ性能が足を引っ張りました)
・TUMI 6点 (布製なので自由度が高いですね)
・ホクタン 7点 (国産だけあって自在に作れ、信頼性もあり、メンテも楽です)
・RIMOWA マイナス7点 (修理やメンテサービスの悪化が強烈に足を引っ張っています)
・Globe-trotter 10点 (長年の歴史の強みで完全な欠点が無いのがいいところです)
・ZERO 2点 (重さとNASA愛用のその特殊性が良くも悪くも、というところです)
・Louis Vuitton 4点 (カバンと言うよりも財産、宝飾品に近い存在です)

☆コメント
 というわけで、上記思考を巡った結果、我が家のカバンはGlobe-trotterになったわけです。

 さて、ここで詳細を。
 サムソナイトは、あれで案外使えるカバンです。ただし、頻繁な旅行者には取り回しの悪さやデザイン性の悪さが強烈に効いてきます。まあ普通「スーツケース」といえばサムソナイトを連想するくらいに定番化しているカバンですので、持っている人も多いのではないでしょうか? また、ブラックラインと呼ばれるシリーズで、旅慣れた旅行者向けのライン展開も図ろうとしていますが、残念ながらその成果はいまいち出きっていません。なお、2004年までのACEサムソナイトは、日本のACE社がただブランドを借りていただけのものでサムソナイトとは全く別物です。ここでいう今のサムソナイトは米サムソナイトのものです。
 TUMIは、実はデザイナーが一番好むカバンです。最大の利点は布製と言うこと。そして最大の欠点も布製と言うこと。軽く丈夫で、使いやすいカバンです。案外防水性などは高いのですが、空高く放り投げられたり機械に挟まれたりするのが日常茶飯事の預け入れ荷物としては、中身の保護力の低さがどうしても目立ちます。逆に言えば、服とか本などを預け入れるには最高のカバンです。
 ホクタンは、冗談半分で軍隊色を強く書きましたが、二次大戦前からもっともハードな現場で使い続けられてきているという実績は侮れないものがあります。しかも実は皇室御用達です。ただし、元々官業中心の会社による生産なので、製品があまり一般的でなく、ショップやメンテナンスポイントが少ないことが問題。また、日本という国の文化で、カバンを一生使うという概念が薄く、柳行李的に、ある程度直したら使い捨てることが前提なのもGlobe-trotterとの大きな違いです。以前は軍人向け、官業向けラインなので運搬性能の悪さがありましたが、同じヴァルカンファイバー製のGlobe-trotterの影響もあり、最近は全体に大きく改善されつつあります。
 Globe-trotterは、その歴史と知名度で熟れて居るところが一番の売り。英王室御用達も伊達じゃありません。ショップ数も多く、メンテナンスシステムも充実、良いものを数世代にわたって直しながら使い続けるという英国貴族文化の伝統が強く出ているのが、旅行鞄というものの性質にぴったりマッチしているのです。日本がもし戦勝国だったら、伝統を重んじる空気も残り、ホクタンとの地位は逆だったかも知れませんね(^^; Globe-trotterはポーターに運ばせることが前提の上流階級向けカバンにしてはバランスや運搬性能も良く、特に26インチ以下のラインは女性一人での運用が容易なように作られています。大型モデルでも、33インチのモデルには運搬バランスを取るために敢えて深さを出したエクストラディープケースなどが作られ、持ちやすい巻き皮のサブハンドルもサイドに付き、運用性が格段に上がっています。
 ZEROは、そのメジャーな名前と街で見るアタッシュケースの数の割には、空港でスーツケースをあまり見かけない奇妙なカバンです。それもそのはず。とてつもなく重い金属の固まりのカバンは、重量に寛容な米系航空会社でもちょっと荷物を入れただけであっという間に制限重量に達するほど。その代わり、貴重品の運搬にはZERO以外の選択肢はない、という特殊なカバンです。異国の地について開けたとたん、出発地との気圧差で「プシュ」という小さな空気音がするのが感動です。実は、メディア関係者にも縁が深いカバンで、初物電子機器の発売前レビューなんかは、メーカーの方々が自らZEROで運んで来たものが多いのです。ちなみに実は、2007年にACE社傘下に入った為、現在は日系企業だったりします。その点も信頼感に繋がっています。
 Louis Vuittonは、タイタニックで生き残ったことで有名なカバンですが、実は、これはこれでまた特殊なカバン。持ち主の女性が自分で運ぶことを一切考慮して居らず、全ラインが重く、バランスも極めて悪い造りに敢えてデザインされています。ポーターか、あるいは連れの男性が力自慢なところを見せて格好を付けるために存在していると言ってもよい、完全上流階級向けのカバンです。比較的軽めに作られた最近のソフトケースのトローリータイプでも、21インチの機内持ち込み最大サイズでなんと6kg越えでサブハンドル無し。機内持ち込みは7kgまでのところが多いので、荷物は1kgしか入れられないと言うことになります(^^; ハードケースにいたっては28インチで8キログラム。しかもサブハンドルどころかタイヤも無し、メインハンドルも曲線の効いた極めて持ちにくいもの。たまに、LVのハンドバッグの延長のつもりでLVのスーツケースをうっかり買ってしまった日本人女性がバゲッジクレームで悪戦苦闘している姿を見かけますが、相当に鍛えてない限り、女性が自分自身の手でこのカバンを運用するのは苦しいでしょう。同行ポーターを雇うか、常に鞄を持ってくれるマッチョな男性をそばに置く必要があります。Globe-trotterも明かな上流階級向けカバンですが、LVの徹底的な超重量級非バランス派の造りは、Globe-trotterが特に小さめのラインナップにおいて女性一人で運べるように工夫されてきたのとは正反対です。また、そうした特に工夫のない実直な造りのため偽物が作りやすく、アジアの空港バゲッジクレームで見かけるLVは、ひょっとすると本物よりも偽物の方が多いのではないかという状況も大問題です。

 いずれにしても、こうしたスーツケースは、旅の間常にあなたと友にいる、あなたの相棒となるものです。
 それぞれそれなりに値段も高く、普通の人には決してホイホイ気軽に買えるようなものでもありません。
 このブログ記事が、是非とも、あなたの相棒をじっくりと選ぶ、その一助になれば幸甚です。
2010-08-08_03:34-teduka-C(2)::General

日記概略

ちなみに

 ちなみに、鞄は買いましたが、お盆はずっと仕事です(^^;
 すぐには海外には行きませんので、あしからず(^^;

 私の場合、急な海外出張が多いので、使えるカバンが手元にないとまずいというので急いで買った次第。
 しかも大抵、機材などで大荷物ですので、でかいカバンが必要なのです。
2010-08-08_00:34-teduka-C(0)::General

 RIMOWAの修理メンテナンス方針変更による事実上の海外利用困難状況のため、急いで格安なところを探して買いそろえたカバンその1。
 グローブトロッター33インチエクストラディープErdem-SENDAIモデルです。

 カラフルなものが大好きなウチの犬がこのカバンを気に入り、離れようとしません(^^;
 2010年春〜夏モデルなので、若干型落ち気味になって居て、安く入手できました。

 これは、グローブトロッター標準サイズ最大の33インチモデルの極深バージョンに、2010年春夏のスペシャルモデルとして、英国の新進気鋭の若手ファッションデザイナーErdem氏の2010年春のロンドンプレタポルテ向けシルク生地「SENDAI」を貼ったもの。SENDAIは名前の通り、仙台平をイメージした布地、とのこと。ただし、日本人の目から見ると仙台平は名前だけで、白黒の花柄。全然仙台平特有のチェック模様ではありません(^^;

 ボディカラーの黄色と黒もErdem氏の調色で、イエローキャブタクシーをイメージしたとのこと。
 活発な日本女性をメインターゲットにとのことですが、「イエローキャブ」イメージで日本女性っていうのはいろいろな意味でどうかと思います(^^;
 実際、店で聞いたところ、本来女性向けのこのカバン、日本では主に男性客に売れているそうです。

 急ぎでしかも値段優先のため近隣の店で買ったので、いつもの日本橋三越2Fの直営店でないのが申し訳ない限り。
 直営店でない(というか鞄屋ですらない(^^;)店で買ったため、カバンの説明も曖昧で、開けるのにも一苦労でした。(まあ、お陰で信じられないくらい安かったのですが)
 そんな、苦労した鍵にもErdemのマークが入っています。


 内張は、ErdemのSENDAI生地。仙台平とはほど遠いですが、ため息が出るほどに綺麗です。

 ここでびっくりしたのは、謎の真鍮製シリアルナンバープレートが付いていたこと。
 グローブトロッターはシリアルナンバーなどが布地の下などに書かれていて表には伏せられているのが特徴の一つだったので、このナンバーには心底驚きました。安いだけに、偽物じゃないのかと疑ったりもして(^^;
 このシリアルナンバー、実は、前回のスペシャルモデルであるNYCモデル発売時期から付き始めたものだそうで、今後は全モデルに付けていくのじゃないか、とのこと。今の日本国内の在庫では、スペシャルモデルにだけ付いているそうです。
 RIMOWAのシリアルナンバーによる過剰管理で痛い目を見た直後だけに、グローブトロッターもこのシリアルナンバーを悪用して、流通ルートでどうのこうのとかいう面倒なことにならないと良いのですが……

 あ、そうそう。RIMOWAといえば、私の周りのRIMOWAユーザー諸氏も、カバンの買い換えを始めたようです。
 確かに「修理には代理店発行の保証カード必須、海外購入品や平行品は正真ものでも一切メンテできない、さらに国外で修理したものは保障カードがあっても平行品と同じと見なす」という方針では、壊れやすいRIMOWAにとっては事実上の使い捨て宣言で、海外旅行には使えないですからね。そもそも、今更言われたって、無償修理期間を過ぎた保障カードなんていちいち持っているはずもない(^^;
 ジェットセッター諸氏のRIMOWAからの買い換え先の人気は、私と同じグローブトロッターと、TUMIのセミハードケースとのこと。
 実際、ネットなどを見ても手頃な大型カバンからどんどん売れている感じです。
 お盆と言うこともあり、ちょっとした旅行鞄特需になっているのかも知れません。
2010-08-07_23:47-teduka-C(4)::General

日記概略

RIMOWAの代わり

 結局、壊れかけのRIMOWAに代わる大型トランクは、グローブトロッターを買いました。
 33インチなのでさすがに大きくて持ち帰れず、現在配送して貰って居ます。本日、原爆記念日に到着予定。
 今日は予定が詰まっていて日本橋に足を伸ばしている暇がなかったので、行きつけの日本橋三越の2Fグローブトロッター直営店で買わなかったのが申し訳ない限り。
 今回は買えませんでしたが、三越の店は、世界で一番サービスがいいカバン屋だと思うのです。
2010-08-06_01:21-teduka-C(0)::General

 ここで、RIMOWAの現状でのドイツ日本間の差益をざっくりと計算してみます。
 どうも、修理停止には、今後しばらく続きそうな円高ユーロ安が影響しているのではないか、と思いますので(^^;

 ビッグマック指数からみると、ユーロの対ドルフェアバリューは1.10なので、1ユーロ=1.1ドル=93円程度までは今後ユーロ安が進行する可能性が予想されます。
 定番の機内持ち込みカバン、RIMOWAキャビントローリーが、ケルンの現地価格で449ユーロ。つまり、現状で50,950円。将来可能性としては42,000円以下にまで下がる可能性を含んでいます。
 それに対して、同一品の日本円での正規代理店品価格が89,250円。
 現時点での差益が38,300円もあり、それは拡大傾向なのです。ちなみにこのカバンの関税や送料などは高めに見て大体7000円くらいなので、31,000円くらいの粗利。貿易業者にとって、こんなにおいしい魅力的な話はありませんが、これは同時に現地購入者や並行輸入品との価格差が大きく開くことを意味します。
 万が一にもあってはならないのですが、これを恐れるあまり、社外修理工場を含めた国内修理停止などという暴挙に出たのではなければいいのですが……
2010-08-05_00:48-teduka-C(0)::General

 上海にふらふら行っている間に、日本では驚くべき騒動が起きていました。
 それは、頑丈で修理体制の万全なことで有名だった旅行鞄の定番「RIMOWA」についてのこういうコメントです。
「2010年7月より国内正規販売店以外で購入のリモワ製品は国内で修理することができなくなりました。」

 どういう事情かはわかりませんが、今年の7月以降、海外購入のRIMOWAや、国内正規購入でも海外での修理経験のあるRIMOWAは、国内で修理パーツが提供されず修理が不可能になったのです。また、正規品でも「ギャランティカード」が無いと基本的に修理不可、ともされています。
 代理店から圧力があったため、一般の修理工場での修理も一切出来ないそうです。

 しかし、そもそも正規代理店かどうかなんていうのは輸入者側の都合です。買い手側はいちいちそんな事には気づかないのが普通です。
 また、RIMOWAはドイツ生まれの海外生産品なのですから、お土産で買ってくることも多いでしょう。
 さらに海外修理品が不可ということになると、扱いの丁寧な成田への帰国便ではなく、扱いの荒い海外到着便で多い航空機預入時の破損品はすべて帰国後の国内での修理が不可能ということになります。預入時の破損はその場で修理依頼をしないと行けませんから、RIMOWAは突如、事実上海外に持ち出すのが難しいカバンということになってしまったのです。

 私のメインのカバンの一つが、この「海外購入品」にあたります。当時はまだ林五という正規代理店が今ほどの大手ではなかったため、RIMOWAを買うには海外で買うのが普通だったのです。(当時の日本発着便では、航空機全員の内、RIMOWAを持っているのは基本的に私だけ、という状況でした。)
 そのほかにもなんだかんだで4つほどRIMOWAを持っており、型番を見る限り、これらは幸か不幸か「正規品」にあたるもののようです。ただし、ギャランティカードとやらは紛失しています。初期無料保障期間を過ぎているのですからあたりまえといえばあたりまえです。

 そもそもRIMOWAというカバンはアルミ無垢のため基本的に破損しやすく、その破損と修理で出来てくる味を楽しむカバンです。
 それが突然「代理店を経由しない輸入品や海外での修理経験品は日本国内での修理禁止」です。これではお話になりません。

 まあ、代理店さんやRIMOWAのメーカーさんにも色々と言い分はあるのでしょう。
 mixiのRIMOWAコミュニティでも、必死に代理店問屋を褒める、不思議な「問屋ファン」の方まで出てくる有様でしたから、色々と大変なのは伺えます。
 この手のメーカーによる修理妨害は、以前のAppleの類似の裁判などを見る限り、独占禁止法とか色々と小難しい問題もありそうですが、まあ、それは業者同士の問題であって個人的にはどうでも良いことです。
 私にとって大事なのは「多少無茶な海外渡航にも耐えられる修理体制万全の実用カバンが欲しい」ことであって、その希望に対して「日本国内在住ユーザーにとってRIMOWAは、海外渡航に用いる際には事実上無保証かつ修理困難なカバンになった」というシンプルな問題が立ちはだかったわけです。

 このシンプルな問題に対する個人の取れる対応策はただ一つ。
 長年愛用したRIMOWAですが、この問題が解決するまでは所有の全製品の使用を停止し、メインの旅行鞄をサポートの万全なイギリスのカバン「グローブトロッター」に切り替えます。相談をして、家族のものも我が家では使用停止にすることにしました。
 手持ちのRIMOWAには海外購入品もあり、他のものもギャランティカードもどこにあるかわからず、しかも一番壊れやすい海外での修理禁止では、そうする他無いのです。
 非常に高額なカバンではありますが、幸い、海外購入やプレゼントなどで既にいくつかグローブトロッターの鞄は持っていますから、状況を整えるのは楽そうです。
 グローブトロッターは、現状のRIMOWAと違ってきちんと修理費用さえ払えば国内で修理が出来ますし、最悪、英本国での修理も出来ます。歴史があるカバンなので、カバン修理業者も修理に慣れている利点もあります。

 ただ問題は、以前から友人たちにRIMOWAを勧めてしまっていたことなんですよね(^^;
 それでRIMOWAを買ってしまった方もいます。
 安いものではないだけに、この凋落ぶりをどうお詫びしてよいものやら、真剣に悩んでいます。
2010-08-04_23:02-teduka-C(6)::General

 上海万博に行ってきました。……半ば以上仕事ですが(^^;
 詳細はリニューアルされたPRONEWSコラムあたりに載せますので、こちらの日記では、とても商業誌にはお出しできない私的意見や失敗談などを。

 まず、この日成田まで使ったのは開通したばかりの京成スカイアクセス。
 わざわざ遠回りして乗りました(^^;


 万博会場へは、船で移動です。
 これも実は半ば趣味(^^;


 万博の率直な感想を言えば「日本人には全くわからん!!」です。
 なにしろ、上海万博は、徹頭徹尾中国国内向けイベントで、外国人はあまり相手にされてないのです。これは万博には大変珍しいスタンス。
 中国国内だけで来客需要をまかなえてしまえるというか、国内だけでもキャパシティをオーバーしてしまっている、というのがその理由らしいのですが……
 ただ、中国の今を知るためには、非常に勉強になるイベントではありました。
 ビジネスで中国を訪れると、最初から最後まで常に中国側の誰かがそばにいて、対外向けの最も優れた面だけを見ることになりますが、万博では、中国の対内部向けの身近な目標とか、とりあえず目指しているレベルを知る事が出来るわけです。

 万博で一番驚いたのが、アイスと水。
 中国のアイスは溶けないものが多いのですが(というか、溶けてもそのままゼリームース状に棒に残る(^^;)万博会場のアイスはちゃんと溶けました!
 さらには、浄化器付きの飲料水スタンドまでありました!
 中国の水道水は現地の人でも飲めないのです。(理由は、上水道と下水道のパイプの太さが同じ為、誤接続が多いから……(^^;)
 万博で、こうやって水道から飲める水を用意するということは、いずれは水道の水も飲めるようにするということ。
 こういう点だけでも、中国の進歩を肌で知ることが出来ます。

 そして、今回の上海で一番の大失敗がこれ。

 ホテルの風呂場で転んで、トイレの便器に肘鉄!
 てっきり肘を折るかと思いきや、バキッという音と共に壊れたのは便器の方でした(^^;
 最初、トイレを壊したという電話で怒り心頭で飛んできたホテルの方も、あまりの派手な破壊に、怒るよりも先に私の体を案じてくれました。普通、こういう壊れ方だと相当な重傷のはずなんですが、アザだけでぴんぴんしてたのが我ながら不思議です。
 トイレはもちろん賠償しました(^^;
 幸いにして、便器本体は接着剤で治るということで、蓋と便座の修理費だけで済みました。

 他にも色々と面白いこともあり、充実した旅でした。
 来月のPRONEWSコラムでもその辺を書きますので、ご注目ください。
2010-08-04_06:35-teduka-C(0)::General

 ここのところバタバタで載せ忘れていた「関アウトドアナイフショー」の日記です。

 思い立ったが吉日。
 6月13日。車を飛ばして関にいってきました。
 こう言うときに高速1000円は幸せです。

 到着と同時に、関には珍しい東京23区ナンバーのプジョーをみて、早速マイミクさん(関のナイフ職人さん)が駆け寄ってきてくれました。
 こういう出会いは嬉しいですね!


 続いて、この日記でもおなじみのタケフナイフビレッジの面々も出展しておられました。
 なんと、今回から若手作家メンバーが出品しており、彼らのデビュー展ともなっていました。若いながらも優れた作品が多く、会場の注目を集めていました。


ナイフ業界ではすっかり顔の売れてきた佐治工房の野村氏と黒崎(兄)氏

黒崎(弟)氏のナイフは実用面では非常に私好みでした

 伝統工芸の衰退が目立つ中、こうした若手への世代交代に成功しつつある越前武生の打ち刃物工芸は、希に見る成功例と言えるのではないでしょうか。

 実はこの日は、海の日のイベントで、天皇陛下が関市に御行幸遊ばされていて、そのため、厳戒態勢の中での刃物イベントでした。何しろ刃物は宅急便で直送で、持ち帰り不可(^^;
 こういう手作り品は、手持ちで持って帰れないとなるといまいち買う気にならないのですよねえ(^^;
 仕方がないので、刀工の師匠に頼まれた包丁だけを注文して帰りました。
 越前丸勝こと浅井先生のチタン積層ナイフはかなり魅力的だったのですが…
2010-08-04_06:09-teduka-C(0)::General