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 上海にふらふら行っている間に、日本では驚くべき騒動が起きていました。
 それは、頑丈で修理体制の万全なことで有名だった旅行鞄の定番「RIMOWA」についてのこういうコメントです。
「2010年7月より国内正規販売店以外で購入のリモワ製品は国内で修理することができなくなりました。」

 どういう事情かはわかりませんが、今年の7月以降、海外購入のRIMOWAや、国内正規購入でも海外での修理経験のあるRIMOWAは、国内で修理パーツが提供されず修理が不可能になったのです。また、正規品でも「ギャランティカード」が無いと基本的に修理不可、ともされています。
 代理店から圧力があったため、一般の修理工場での修理も一切出来ないそうです。

 しかし、そもそも正規代理店かどうかなんていうのは輸入者側の都合です。買い手側はいちいちそんな事には気づかないのが普通です。
 また、RIMOWAはドイツ生まれの海外生産品なのですから、お土産で買ってくることも多いでしょう。
 さらに海外修理品が不可ということになると、扱いの丁寧な成田への帰国便ではなく、扱いの荒い海外到着便で多い航空機預入時の破損品はすべて帰国後の国内での修理が不可能ということになります。預入時の破損はその場で修理依頼をしないと行けませんから、RIMOWAは突如、事実上海外に持ち出すのが難しいカバンということになってしまったのです。

 私のメインのカバンの一つが、この「海外購入品」にあたります。当時はまだ林五という正規代理店が今ほどの大手ではなかったため、RIMOWAを買うには海外で買うのが普通だったのです。(当時の日本発着便では、航空機全員の内、RIMOWAを持っているのは基本的に私だけ、という状況でした。)
 そのほかにもなんだかんだで4つほどRIMOWAを持っており、型番を見る限り、これらは幸か不幸か「正規品」にあたるもののようです。ただし、ギャランティカードとやらは紛失しています。初期無料保障期間を過ぎているのですからあたりまえといえばあたりまえです。

 そもそもRIMOWAというカバンはアルミ無垢のため基本的に破損しやすく、その破損と修理で出来てくる味を楽しむカバンです。
 それが突然「代理店を経由しない輸入品や海外での修理経験品は日本国内での修理禁止」です。これではお話になりません。

 まあ、代理店さんやRIMOWAのメーカーさんにも色々と言い分はあるのでしょう。
 mixiのRIMOWAコミュニティでも、必死に代理店問屋を褒める、不思議な「問屋ファン」の方まで出てくる有様でしたから、色々と大変なのは伺えます。
 この手のメーカーによる修理妨害は、以前のAppleの類似の裁判などを見る限り、独占禁止法とか色々と小難しい問題もありそうですが、まあ、それは業者同士の問題であって個人的にはどうでも良いことです。
 私にとって大事なのは「多少無茶な海外渡航にも耐えられる修理体制万全の実用カバンが欲しい」ことであって、その希望に対して「日本国内在住ユーザーにとってRIMOWAは、海外渡航に用いる際には事実上無保証かつ修理困難なカバンになった」というシンプルな問題が立ちはだかったわけです。

 このシンプルな問題に対する個人の取れる対応策はただ一つ。
 長年愛用したRIMOWAですが、この問題が解決するまでは所有の全製品の使用を停止し、メインの旅行鞄をサポートの万全なイギリスのカバン「グローブトロッター」に切り替えます。相談をして、家族のものも我が家では使用停止にすることにしました。
 手持ちのRIMOWAには海外購入品もあり、他のものもギャランティカードもどこにあるかわからず、しかも一番壊れやすい海外での修理禁止では、そうする他無いのです。
 非常に高額なカバンではありますが、幸い、海外購入やプレゼントなどで既にいくつかグローブトロッターの鞄は持っていますから、状況を整えるのは楽そうです。
 グローブトロッターは、現状のRIMOWAと違ってきちんと修理費用さえ払えば国内で修理が出来ますし、最悪、英本国での修理も出来ます。歴史があるカバンなので、カバン修理業者も修理に慣れている利点もあります。

 ただ問題は、以前から友人たちにRIMOWAを勧めてしまっていたことなんですよね(^^;
 それでRIMOWAを買ってしまった方もいます。
 安いものではないだけに、この凋落ぶりをどうお詫びしてよいものやら、真剣に悩んでいます。
2010-08-04_23:02-teduka-C(6)::General

 上海万博に行ってきました。……半ば以上仕事ですが(^^;
 詳細はリニューアルされたPRONEWSコラムあたりに載せますので、こちらの日記では、とても商業誌にはお出しできない私的意見や失敗談などを。

 まず、この日成田まで使ったのは開通したばかりの京成スカイアクセス。
 わざわざ遠回りして乗りました(^^;


 万博会場へは、船で移動です。
 これも実は半ば趣味(^^;


 万博の率直な感想を言えば「日本人には全くわからん!!」です。
 なにしろ、上海万博は、徹頭徹尾中国国内向けイベントで、外国人はあまり相手にされてないのです。これは万博には大変珍しいスタンス。
 中国国内だけで来客需要をまかなえてしまえるというか、国内だけでもキャパシティをオーバーしてしまっている、というのがその理由らしいのですが……
 ただ、中国の今を知るためには、非常に勉強になるイベントではありました。
 ビジネスで中国を訪れると、最初から最後まで常に中国側の誰かがそばにいて、対外向けの最も優れた面だけを見ることになりますが、万博では、中国の対内部向けの身近な目標とか、とりあえず目指しているレベルを知る事が出来るわけです。

 万博で一番驚いたのが、アイスと水。
 中国のアイスは溶けないものが多いのですが(というか、溶けてもそのままゼリームース状に棒に残る(^^;)万博会場のアイスはちゃんと溶けました!
 さらには、浄化器付きの飲料水スタンドまでありました!
 中国の水道水は現地の人でも飲めないのです。(理由は、上水道と下水道のパイプの太さが同じ為、誤接続が多いから……(^^;)
 万博で、こうやって水道から飲める水を用意するということは、いずれは水道の水も飲めるようにするということ。
 こういう点だけでも、中国の進歩を肌で知ることが出来ます。

 そして、今回の上海で一番の大失敗がこれ。

 ホテルの風呂場で転んで、トイレの便器に肘鉄!
 てっきり肘を折るかと思いきや、バキッという音と共に壊れたのは便器の方でした(^^;
 最初、トイレを壊したという電話で怒り心頭で飛んできたホテルの方も、あまりの派手な破壊に、怒るよりも先に私の体を案じてくれました。普通、こういう壊れ方だと相当な重傷のはずなんですが、アザだけでぴんぴんしてたのが我ながら不思議です。
 トイレはもちろん賠償しました(^^;
 幸いにして、便器本体は接着剤で治るということで、蓋と便座の修理費だけで済みました。

 他にも色々と面白いこともあり、充実した旅でした。
 来月のPRONEWSコラムでもその辺を書きますので、ご注目ください。
2010-08-04_06:35-teduka-C(0)::General

 ここのところバタバタで載せ忘れていた「関アウトドアナイフショー」の日記です。

 思い立ったが吉日。
 6月13日。車を飛ばして関にいってきました。
 こう言うときに高速1000円は幸せです。

 到着と同時に、関には珍しい東京23区ナンバーのプジョーをみて、早速マイミクさん(関のナイフ職人さん)が駆け寄ってきてくれました。
 こういう出会いは嬉しいですね!


 続いて、この日記でもおなじみのタケフナイフビレッジの面々も出展しておられました。
 なんと、今回から若手作家メンバーが出品しており、彼らのデビュー展ともなっていました。若いながらも優れた作品が多く、会場の注目を集めていました。


ナイフ業界ではすっかり顔の売れてきた佐治工房の野村氏と黒崎(兄)氏

黒崎(弟)氏のナイフは実用面では非常に私好みでした

 伝統工芸の衰退が目立つ中、こうした若手への世代交代に成功しつつある越前武生の打ち刃物工芸は、希に見る成功例と言えるのではないでしょうか。

 実はこの日は、海の日のイベントで、天皇陛下が関市に御行幸遊ばされていて、そのため、厳戒態勢の中での刃物イベントでした。何しろ刃物は宅急便で直送で、持ち帰り不可(^^;
 こういう手作り品は、手持ちで持って帰れないとなるといまいち買う気にならないのですよねえ(^^;
 仕方がないので、刀工の師匠に頼まれた包丁だけを注文して帰りました。
 越前丸勝こと浅井先生のチタン積層ナイフはかなり魅力的だったのですが…
2010-08-04_06:09-teduka-C(0)::General