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 本日、一見、民主党への違法献金の疑いが濃くなったかのような報道が成されました。
 しかし、これがどうにも奇妙なのです。


小沢氏側へ下請け使い献金、ゼネコン数社を聴取…東京地検
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20090304-527751/news/20090312-OYT1T00001.htm
『小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が、西松建設(東京都港区)以外のゼネコンの東北支店幹部らから参考人として事情聴取を始めたことが、関係者の話でわかった。』


西松建設裏金:受注資料提出を東北の自治体に要請 東京地検
http://mainichi.jp/select/jiken/nishimatuuragane/news/20090312org00m040007000c.html
『準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)の違法献金事件で、東京地検特捜部が小沢一郎民主党代表の地盤である東北地方の自治体に対し、同社が受注した公共工事に関する資料の任意提出を求めていたことが分かった。特捜部は今後、入手した資料を分析し、小沢氏側が同社に便宜を図った疑いがあるとみて調べるとみられる。』


 この2つのニュース、いずれも捜査令状を取らない任意捜査なのが特徴です。


 これを言い換えるとこうなります。
「おい、ゼネコンども、証拠はないがおまえらどうせ違法献金や贈賄をしてるんだろう。こっちに来て洗いざらい喋ってくれ」
「おい、東北の自治体ども、根拠はないがどうせおまえら談合してるんだろう。その談合の資料をこっちに送ってくれ」
 ……果たしてこれで、本当に証拠が出てくるとでも思っているのでしょうか?
 これをあたかも民主党の疑惑であるかのようにながす報道姿勢には、大変大きな疑問を持たざるを得ません。


 相手方も関与していると検察が主張する犯罪に対して、令状の一つも取らずに任意で聴取したり、要請をするというのは、正直異常事態です。
 これでは、例え本件に万一本当に迂回献金や談合に関与する人間が混じっていたとしても、絶対に証拠は出てこないことでしょう。(「これから捜査をするから証拠を隠滅してくれ」って言っているようなものですから)
 また、これでもし本当にそういう証拠が出てきたとすれば、それはなんの証拠もない状態なのに唐突に他のゼネコンや自治体職員が違法献金や談合の自首をしたことになり、これもまた大変に奇妙なものです。
 そもそも、普通は捜査が進むにつれて捜査範囲が狭まってくるのに、今更広域での任意調査というのは、大変奇妙です。
 また、通常は選挙後に捜査を遅らせるはずの選挙直前の野党党首事務所には令状を取って何度も踏み込んだのですから、いまさら、ゼネコン各社や自治体には令状を取らないというのも奇妙な話です。
 とにかく、何もかもが奇妙なのが、今回の捜査なのです。
 ……ひょっとすると、小沢事務所のあまりのクリーンさに捜査が行き詰まっていて、ひたすら世論誘導をするしか手が無くなっているのかなと思わざるを得ません。
2009-03-12_15:04-teduka::Politics

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