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政権交代という言葉の意味

 事件発生から数日が過ぎ、世論調査等の結果が出てきました。
「検察批判「理解」39% 疑念の一端浮き彫り」
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200903090125.html
 そうした調査の結果、検察や与党の念入りな策略やこれだけの強烈なメディア統制にもかかわらず、思ったよりも多くの日本国民が、検察に対して疑念を持っていることが浮き彫りになりました。
 メディア統制の関係でタイトルでは39%が検察に疑念を持っているとなっていますが、本文中ではその割合が39.6%であったことが書かれており、実に国民の4割が検察が国策捜査をしていると考えていると言うことになります。
 元からの民主支持層が20%中盤といわれていますので、これは民主党支持層の全総数をはるかに上回るとてつもなく大きい数字です。つまり、ライバル政党支持の人間ですら、相当数が純粋な正義感から検察に疑問を投げかけてくれているのです。
 メディアでほとんど真実が流されない中でのこの日本国民の民度の高さには、正直感服をいたしました。


 それにしても、どうしたら野党である民主党が利権などに踏み込める、なんていう主張が検察から出されているのでしょうか?
 これには、石井一民主党副代表の3月6日のコメントが参考になります。
石井一副代表「こういう事が起ったら秘書が電話を掛けて「便宜を図ってくれ」という行為はあるのだろうかと言うことを話し合った。小沢代表は「その事実は全く無い。なぜかというとそんなことは今は通用しないんだ。民主党は野党ですから、公共工事の受注に関しても、その他に関しても権限を持っていない。国土交通省にしてもなんにしても、自民党にべったりだ。民主党が利権に関して口をきけるような余地は全くなくなっているよ」と。僕はこれが実態だと思います」
 まさに石井副代表のこの言葉は、そうした疑問に答えています。
 つまり、利権などはそもそも存在しないのです。
 では、なぜ、小沢塾長はそんな物理的にあり得ない罪を唐突に着せられているのでしょうか?


 ここで、元日経記者、宮崎信行氏のブログ、「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」に「【与党になるレッスン】自民党との闘争だ、自民党に仕掛けられた戦争だという認識を」という一文があります。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/6e569873159bf14da85c2760bff551bd
 このブログでは、民主党内が疑心暗鬼や妙な怪情報等でごたついている現状を指し『「党としても検証委員会をつくるべきだ」「これを機会に政治とカネの問題を考えたい」という意見が出ていますが、弱腰です』とした上で、下記のように書いています。(そもそもこの怪情報、私も複数のメディア関係者などから見ましたが、どれもこれも似た内容で、小沢塾長の着せられる予定の罪状だけでなく、なぜか次期代表名が書いてある愚にもつかないものでした。こうした騒動の後で次期代表が代表戦抜きで決まるはずもなく、その点だけを取っても嘘である事が判るレベルの低い偽情報です)


「これは法律の問題ではなく、権力闘争です。戦いです。戦争です。」


「Q.国策捜査でなかったらどうするの?
 A.国策捜査の法律上の定義などないのだから、心配ご無用です。


 Q.選挙に負けたらどうするの? 
 A.そのときはそのとき。それともこれから自民党に行く気なの?」


「与党になるレッスンです。」


 これらは耳にいたい言葉ではありますが、まさにその通りではないかと若輩の身ながら思うのです。


 考えてみれば、独裁国家の支配を転覆しようという身にとってはこの程度のことは当たり前の話なのです。
 この程度の違法国策捜査やメディア統制を突破することを覚悟していなかったのだとすれば、今まで散々官僚独裁だのなんだのと言ってきても、それが本気ではなかった、単に権力と金が欲しいから言い訳に口走っていただけ、ということになります。
 しかし、民主支持者の思いは、そんなつまらない言い訳に捧げられていたのではないのです。
 国民は、独裁国家勢力の横暴に本当に困り果て、生活に苦しんだからこそ、生活が第一という民主党に賭けてくれたはずです。
 ここで小沢塾長を人身御供に差し出して逃げ出せば、そういう民主党に賭けてくれていた人たちの気持ちを裏切ることになります。


 ロイターの伝えたとおり、国策捜査による政変リスクを嫌って外国資本が逃げ出した今、日本は国内年金の残滓を食いつぶしながら市場を支えている状況であり……一言で言えば、既に我が国は先進国ではありません。
 ただ、これは今回の自公官僚による国策捜査によって先進国ではなくなったのではなく、以前からそうであったからこそ政権交代の必要がある、ということであったのです。日本が発展途上国に後退したことを誤魔化して先進国のフリをしてきたのが自公独裁政権であり、それを支える官僚、彼らに統制されたメディアであっただけのことなのです。
 この国が元から独裁政権下であったとわずかながらも国内に広められただけ、今回の騒動は成果があったと言えます。
 そして、そうした独裁政権を倒そうという人間が、この程度でぐらついて内部批判などをはじめて、一体何になると言うのでしょうか?

 門前の若造が生意気を敢えて書きますが、この程度で自分の選挙を案じて代表を下ろそうというのであれば、自民党でも新党でもどこへでも行ってしまえばいいのです。
 そんな人間には、結局独裁政権を倒す気はないのですから、どうせ新体制で当選しても、国民の期待には答えられません。例え議員となっても、いずれまた確実に発生する無法な抵抗があった場合に寝返って足を引っ張るのは明白です。だったら初めから他の政党で出て貰った方がよほどわかりやすいというものです。
 繰り返しますが、長らく続いた独裁政権を打倒するのですから、今後も同様の無法な抵抗は当たり前に、しかも無数に発生すると考えるべきですし、それを突破出来ると期待したからこそ、小沢民主党には支持者からの応援・支援が寄せられているのです。
 そうした期待に対して、たかが軽度の犯罪捏造位でびびっていては何も出来ません。
 全員が殺人犯や重犯罪人の汚名を捏造され、それをはね除けなければならない位のことは当たり前のつもりで戦っていく覚悟が必要ではないでしょうか?
 それが、この独裁国家における政権交代という言葉の意味なのではないでしょうか?
2009-03-09_04:43-teduka::Politics

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