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民主党代表選挙のこと

 民主党代表選挙での小沢先生の無投票3選を受け、読売新聞をはじめとするメディアスクラムが、同党での自民党シンパである渡辺氏らを引っ張り出しての大バッシングを行っていたのは記憶に新しいところです。
 いわく、独裁的である、いわく、国民に政策を示すチャンスを逃した、とのこと。
 しかし、実のところ、無投票で3選というのは、民主党とそれを支持する国民にとってはベストの結果であったはずです。


 まず、そもそも民主党を「ばらばらの寄り合い所帯だ」と批判しているのは、当のメディアたちです。「ばらばらだから政権担当能力が無い」というのが彼らの主張だったはずです。それがいよいよ政権交代を前にして、小沢先生以外にはまったく勝ち目の無いほどに党内がひとつにまとまったのだから、これは彼らの従来の指摘を引用すれば、『ついにひとつにまとまって政権担当能力を持つようになった』のですから、良いことであるはずですよね?


 次に、民主党の現在の政策はシンプルで『政権交代を行って、自公と官僚とのずぶずぶの利権構造を破壊し、国家運営システムを一新する』というだけのもの。
 もちろん、それに対する必須の付帯事項として、『官僚主導政治から、国民主導政治の仕組みを作り上げる』、『企業計画・大規模開発よりも、個人生活重視』などの細かいことは付いてきますが、それは政権交代と、それによる旧来の利権の破壊という主目的にくらべれば、瑣末なことに過ぎません。
 現在の民主党は、政権交代と、それに伴う国家のシステム変更を担当するのための、いわば『維新政党』であって、それ以上でもそれ以下でも無いのです。
 政権交代を行うという点こそが政策の本質であって、代表戦を行ってまで戦わせるような対立意見は、大きな流れとしては存在しないとも言えます。(まあだからこそ、数名の自民シンパの方が引っ張り出されるわけですが)


 そもそも、民主党という政党は、近くで見ていると良くわかるのですが、まだまだ生まれたばかりの手作り政党です。
 何しろ自公と違って政権をとったことの無い政党で、地方でもまだまだこれからという政党です。つまり、利権がまったく存在しないのですから、みんな国の未来のことを考えて、手弁当で集まっている有志の集まりにすぎないのです。
 民主党に支援をしている個人・企業の人々も、あるかどうかも分からない将来の利権目当てではなく、政権交代による日本の大改革に期待しての支援であるわけです。
 そんな手作り政党ですから、自公のようにシステマチックに、あれをやりながらこれも、などという器用なことは、資金的にも、なによりも人数的にも出来ないのです。
 瑣末な争点を探し出してまで代表選挙をやっているような余力が、一体どこにあるというのでしょう?
 実際、国会開始を前にして、早速、自公政府大臣の不祥事を暴き出しつつあるのも、代表選挙に割く分の資金とマンパワーを、政治活動のために使うことが出来たからに他なりません。
 旧来の政党の、宣伝に時間と金をかけるやり方を全面的には否定しません。実際、米国など、それでうまく回っている国もあります。
 しかし、生まれたての政党には生まれたての政党なりのやり方があります。まだ、日本の政党が試したことの無いやり方だっていくらでもあるでしょう。
 民主党に近い人間としては、そうした新しいやり方の試行錯誤を、温かく見守っていただければと願ってやみません。
2008-08-27_11:17-teduka::Politics

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