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今月の舵誌など

 ようやく今月の舵誌を読みました。
 大連、ラスベガスと出かけていたため、月末になってようやくといった感じですが(^^;


 まず、21ページの高槻さんの国際VHFの話は、よくぞいってくれたという感じ。
 ここ数号、舵誌も和製マリンVHFなんて言う訳のわからないまがい物ばかりをプッシュしていたので、本質に立ち返って国際VHFの必要性を改めて書いてくれたのは、エッセイの部分とはいえ、非常に大きいことだと思います。
 とにかく、国交省や海保崩れの役人の天下りを食わせるためだけの新規格であったわけで、そんなものに騙されるほど、日本のヨットマン・ボートマンは愚かではないということを知るべきです。
 多くの事故が、国際VHFがあれば防げたと言われています。
 人間の命がかかっています。
 もとよりどうせ利益にならない利権です。即座に関係各者はVHF関連の権益を捨て、普及に努める必要があるでしょう。
 ……海難事故があったときに、VHF利権関係者が事故の遠因として訴えられても知りませんよ。


 続いて、岡田先生のISPAがついに独立して大きくクローズアップされているのも注目。
 私にとって色々あったISPAでしたが、岡田先生が私にヨットの基本を教えてくれたのは紛れもない事実。
 今はRYAに乗り換えた身ですが、理論に基づいたまっとうなヨッティングを広げるためにも、是非ますますの発展を望むところです。
 ……ただ、国際価格に比べてちょっと高いかなあ(^^;


 Flickaの中古艇がシェルバックスさんで出ていますね。
 580万円で、20ft艇にしては高いという声もあるようですが、実はFlickaファンサイトで取引されている国際価格に比べればまだ安価。
 Flickaは、重量や新艇価格で言ったら30ft艇ですからね。
 後進もろくに出来ず、手間もかかる船ですが、非常に良い艇です。
 この船の良さがわかる人がFlicka乗りになってくれないものかと夢想しています。


 そういえば、OさんのDANA24が「ちょっと気になる古いフネ」出てましたね。
 さすが、DANAの特徴をよく捉えているコメントは購入希望者の参考になるのではと思います。
 特に、後進のコントロールについて、ほぼランダムに後進する事を明言したのはとても貴重なことであると思います。Flickaよりはマシとはいえ、DANAも五十歩百歩ですから。
 もっとも、DANAが古いフネかというと、ちょっと疑問ではあります。
 未だに新艇が作られ続けているフネですから。


 J.D.ハワード氏のクリエイティブクルージングは、救急箱の中身について。
 これについて、私は米国出張の度にオフショア対応のウェストマリンの救急キットを買ってきていますから、それが一番楽なのかな、と思っています。
 パッケージも小さく、必要充分な内容です。




 最後に、編集後記に書かれていた、日本セーリング協会が提案しているというヨットのセール番号義務づけ案については、率直に言って少々頭に来た。
 自らの若輩の身を承知で、文体も少々変えて、手厳しく書かせていただく。


 まず、ただでさえ、我々日本のヨットは、他国にはない小型船舶番号を掲げる義務を負っているというのに、なぜ、それに加えてレース連中の番号まで掲げねばならないのか?
 番号交付にかこつけて、プチ利権や、あわよくば協会人口増加やレース人口増加も狙っているのではないかと思えてならない。まったく、我田引水も甚だしい。
 もしもセール番号義務付けを言い出すのであれば、まず自らが譲って、無根拠のセーリング協会独自のセール番号を廃止し、セールには法定根拠のある小型船舶番号を掲げるようにすべきだろう。
 自らそうした行為が出来ないのであれば、他者にも類似の行為を強要すべきではない。
 セールに番号を掲げるのが格好いいなんて思っているのは、ごく一部の人だけなのだから。
 そもそも、遠くからでも個人情報がわかるようになどというのは、プライバシー重視の時代に逆行する、完全な時代錯誤である。
 ヨットは、著名人・政財界人も隠れて楽しんでいる趣味でもある。それが遠くから特定されるようでは、そうした人々をわざわざ追い出すようなものではないか。(また、世の中には、ヨットを趣味にしていることを公言できない人が多いことを忘れてはいけない)
 そんな状況を無視してのセール番号義務化主張は、馬鹿げているとしか言いようのない、非常に視野の狭い案であると感じる。


 それにしても、こんな姑息なことを言い出す前に、いい加減になぜ我々若手の協会参加が激減しているのか、そもそもそこに注目すべきではないのだろうか?
 現在、協会の中心となっているレースそのものに魅力が無くなっているというシンプルな事に、なぜ気づけないのだろうか?
 今や圧倒的多数となったブルーウォーター派を取り込まずに、一体どうするのだろう?
 海外では、順位を決めずに移動するゆるいラリーや港や湾を決めて集まる、海上集会ランデブー(RENDEZVOUS)が若手や新人を取り込む切っ掛けになっている。
 日本でもこれは特別なことではなく、私の所属マリーナなどでも、一番盛り上がるのは、レースよりも、みんなで楽しくどこかに移動するラリーやランデブーの類だ。(もちろんレースも盛り上がるが、花見などのラリーや他のマリーナでのランデブーに比べると参加艇数はどうしても減る)
 しかし、日本のヨット協会などのお偉方からは、ラリーやランデブーのラの字も聞いたことがない。
 そうした努力をせずに、こんな強権頼みの時代錯誤なレース誘導ばかり続けているのでは、あと10年も経てば協会は自然消滅するのじゃないだろうか?


 私ももちろん、セーリング協会などのセーラー団体の存在の必要性は、強く感じている。
 ただ、だからといって無理矢理にレースに我田引水をするのではなく、ラリーやランデブーなどのイベントを企画するなどのソフトな努力があっても良いのではないだろうか?
 レース人口が激減した以上、すでに、レースが上位で、他のヨット遊びが下位だという時代は終わったのだ。
 ヨットのお偉方にも、多様な価値観が並立する時代だということをしっかり自覚していただければ、と願ってならない。
2008-04-23_10:50-teduka::Yacht

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