日記のページロゴマーク 2003年7月30日



 
 ■Android Dreams

 パロディタイトルが続きます。
 今度は"アンドロイドは電気羊の夢を見るか(映画名ブレードランナー)"のパロディで、"Android Dreams: The Present and Future of Autonomous Robotics"です。
 原題がほぼわからないですね(笑)

 で。こちらですが、完全にハズレ。
 ロボット技術において、アメリカが日本に比べて10年は遅れているというのは本当です。
 筑波万博に毛の生えたレベルの発表を一生懸命やっているのは、なんとも・・・

 ただ、日本でも実は、大学研究では似たようなものなんですよね。
 少し前まで日本のロボット研究のトップは早稲田大学といわれていたのですが、そこでの研究は実はこの程度のレベルのものです。(早稲田の先生方自身、SIGGRAPHで発表するために研究を進めていたのですから、当然といえば当然です)
 ホンダとsonyの群を抜いた開発力には頭の下がる思いです。

 さて。
 発表がどんどん進みますが、NASAの研究にいたっては、やっとラジコンで動かすロボットハンドを作れました、というレベルで、泣けてきました。

 私はロボットは大好きなのですが、さすがにこりゃだめです。耐えられません。

 と、席を立つと、睨み付ける人々が。
 見ればさっきの金髪白人の方々。
 NASAの発表だから、必死に聞いているんでしょうか・・・
 愛国心も、大変ですね。

 
 ■The Matrix Revealed

 さて、今回の目玉"The Matrix Revealed"です。
 映画The Matrix Reloadedのメイキングを発表するものなのですが、なんとこの発表、スペシャルセッションではなく、Sketchesとして発表されるのです!
 これがどういう意味かというと、アルゴリズム部分からきちんと発表されるということを指し示しています。
 これは見ない手はありません!!

 ・・・ですが、写真撮影は禁止でした。
 とほほほほ。
 Skechesなので本当は写真OKのはずなのですが、モノがモノだけにスペシャルセッション並みの禁止という措置になったようです。

 なので、概略のみ文章で。

 まず、Matrix Reloadedのアクションシーンは俳優さんも含めてフルCGアニメーションだそうです。
 正直、プロの私の目から見ても実写と区別がつかないところが多いですね。
 もちろん通常のレンダーでは到底そのクオリティが出ないので、イメージベースドレンダーの手法を使って制作されています。
 通常、イメージベースドレンダーは背景方向に合わせて一枚の静止画の光情報を読み込むのですが、この映画ではぐるっと一周回る形で光情報を読み込み、シーンによって16枚、あるいは32枚にもわたる実写画像が読み込まれているそうです。
 これがリアリスティックの元なんですね。

 また、髪の毛に関しては、日本人の方が制作されていたようです。
 mayaベースの見事な制作手法で、大変参考になりました。

 しかし、ここで問題発生。
 日本人が壇上に上ったとたん、席を立つ人が続出。
 もちろん、発表開始前です。
 しかもほぼ全員が白人で、金髪。
 明確なアングロサクソン系の顔立ちです。
 彼らは大声で声を掛け合って一斉に席を立っています。
 静まり返る会場の中で、なんとも異様な風景でした。
 実は、この発表だけでなく、この後も、Paper、Skaches問わず、有色人種の発表のたびにこの行為を目撃することになりました。
 嫌な感じです。

 実は今回のSIGGRAPHでは、前例が無いくらいに有色人種の方々が増えているのです。前年までほとんど見かけなかった黒人の方の参加者も大分いらっしゃいました。それは大変喜ばしいことなのですが、反面、それに反発する力も大きくなっているようなのです。
 そうした人は、USAへの愛国心を理由にしてそうした心無い行為に出ているようなのですが・・・彼らにとって、黒人や黄色人種の国民は、USAの一員ではないのでしょうか?

 
 ■2D or not 2D

 SIGGRAPHは真面目な学会です。
 真面目な学会なのですが、ここはアメリカなので、人が集まれば楽しいお祭りになるのは必然です。
 そして、お祭りともなれば、Paper(論文)やSkeches(構想)の発表にも工夫を凝らす必要が出てくるのは当然ですよね。

 ・・・という無茶な論法で、SIGGRAPHには色々と珍妙なタイトルの発表が目白押しです。
 中でも今年一番の注目は、この"2D or not 2D"です。
 言うまでも無く、シェイクスピアのパロディですね。


 内容はきわめて真面目なノンフォトリアルスティックの発表でした。
 中でも、写真から絵画調のエッジと色分けを描き起こすこの発表は注目です。
 面白かったのが、参考文献として数々の論文に混じって"Adobe Photoshop 7.0"という文字が入っていたこと。
 なんでも、PS7のノンフォト処理機能は、最新の論文と比較してもそれなりのものなのだそうです。

 
 ■カモとおじいちゃん

 SIGGRAPHの楽しみの一つは、なんと言っても友人作りです。
 世界各国から集まったデジタル映像バカのお仲間たち・・・もとい、CGのプロフェッショナルの人々との交流は、大変楽しい・・・もとい、有意義なものがあります。


 まずは見慣れた面子から。
 去年も出会ったイタリア人のお友達と、会場で出会った日本人のお友達。
 イタリア人の二人は、右の人がプログラマ、左の髭の人がCG屋のようです。
 お二人とも母国ではかなりの有名人のようですが、今年はテレビ局は引き連れていませんでした。(去年はまるで大名行列みたいでした)
 今年もお互い片言の英語で・・・といいたいところですが、プログラマの彼は見事な英語を覚えてきていました。悔しいぞ!!
 来年は私もきちんと英語を覚えてきて、対抗するつもりです。



 続いて、道端で出会ったおじいちゃん。
 妙に気が合い、道端のカモについての会話を交わしていました。
 ですがこの人、とても偉い人のようで名刺を持っておらず、さらには"パイオニア"のリボンまでつけていました・・・
 日本に行く事があったら遊びに行く、とか言っていましたが・・・
 ひえええええ。



 これが噂のカモちゃんたち。
 会場のお隣のマリオットホテルの庭に住んでいます。
 道路をチョコチョコ渡るのですが、それがまあかわいいのです。

 
 ■Paper LightFields & Visibility


 取材が早く終わり、ちょこっとだけPaperが見られました。
 途中からだと良くわかりませんでしたが・・・

 ちょっと残念ですが、取材が上手くいったので良しとしましょう!

 
 ■アメリカンチェリー


 SIGGRAPHでは毎年出会いがあります。
 今年は、プレスルームにて、こんな出会いが・・・

 そう、アメリカンチェリーです。
 隣の席のLAから来た記者さんが食べていたので、「日本のチェリーはもっと小さくってすっぱいんだよ」と話しかけたら、貰ってしまいました・・・
 ちょっと哀れみに近い視線だったのでなにやら、誤解を受けたような気もしますが、チェリーはとてもおいしかったです。

 
 ■X3Dの明日

 そして、30日も朝10時から取材・・・

 ええい!!
 めげてたまるか!



 というわけで、10時までの間、強引にWeb Graphicsのセッションを見ました。
 幸い、Web3D関連をちょうどやっていました。
 新しい"Flux"というXMLベースのアーキテクチャのお話をぎりぎりまで堪能しました。
 将来的にはプログラマブルシェーダーを搭載する予定だそうで、大いに期待が持てます。



 その後の取材も大成功。
 良い一日になりそうです。

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