日記のページロゴマーク 2003年7月27日



 
 ■トラブルの連続

 ちなみにこの後、色々なイベントがあったようですが、腹痛と日本に残してきたスタッフたち管理しなければならない都合で、ホテルにこもりっきりになってしまいました。
 携帯電話の充電器も故障し、トラブル続きです。

 ・・・まあこれも旅行ならではとはいえ、困ったものです。

 
 ■Fast-Foward Paper Preview


 いよいよお待ちかね、Fast-Foward Paper Previewの時間です。
 SIGGRAPHは世界最大の学会。その年次大会であるSIGGRAPH2003でも、当然論文発表があります。
 そこで発表される論文は、当然世界最高のものばかり。
 どれがノーベル賞をとっても不思議ではないくらいのものなのです。(もっとも、CG関連を表彰する賞はノーベル賞にはありませんが(笑))
 Fast-Foward Paper Previewは、そうした論文を発表者自身が事前にプレゼンし、明日から始まるPaperの発表でのSIGGRAPH参加者たちの選択の参考にしよう、というものです。



 ・・・が。
 一筋縄でいかないのがSIGGRAPH。
 何もかもショーアップされたこの学会では、こうした発表ですらもエンターテインメントと化します。
 会場は、つまらなければ野次OK。面白ければ大声で叫び、しかも、演者に与えられた時間はたったの50秒!!
 今年は去年前の名司会スパンク氏が引退してしまったため、ショーとしての盛り上がりは低いものでしたが、それでも、日本の学会では考えられないくらいに盛り上がりました。


 発表者自身も、ラップを歌ったり、二人でコントをしたり、とにかく観客の気を引こうと必死です。
 それもそのはず。
 SIGGRAPHの参加者の大半は、世界でも一流のプロや大企業のスタッフなど、それなりの地位の人間です。
 論文をただ発表するのではなく、彼らにとっては大事なスポンサー探しの場でもあるのです。日本のようにただ座っていて研究費が出るほど、アメリカは甘い社会ではありません。
 まさに、無限で、誰にでも平等なチャンス。
 このイベントは、アメリカ合衆国の最も良い面を見られるイベントではないかと思います。

 
 ■軍艦とハチドリ


 すでに手続きやイベントは色々始まっていますが、その合間を縫って周囲を探検。
 本格化する明日以降は、こんなことはできませんからね。
 と、早速発見したのは、二隻のアメリカ海軍の軍艦。
 San Diegoは映画トップガンの舞台になったことでも有名な、海軍の町なのです。今でこそ機能は移転してしまいましたが、一時期は米海軍の本部がおかれていた地域なのです。
 湾の対岸だったので艦名までは判りませんでしたが、ヘリ空母と正規空母が並んでいる写真などというのは、絶対に日本ではお目にかかれません。(手前の小さめの平甲板の船がヘリ空母(強襲揚陸艦)、同じデザインで奥の巨大なやつが正規空母です)
 空母は軍事国家であるアメリカの要。有事の際に大統領が口にする言葉は「空母はどこにいる?」が定番だそうです。
 ・・・ちなみに、空母はもちろん核兵器満載の原子力船です。ご存知のとおり、空母は世界最大級の船とはいえ、狭い船内に原子炉を格納するために、ある程度の放射性物質は外に漏れ出る設計になっています。
 それが観光地のこれだけ間近に浮いているというのは、日本では考えられません。
 シーフードで有名なこの地域ですが・・・ちょっと今回は遠慮しておこうと思います。



 空母にあっけに取られる私にの耳元を、ブーンという羽音が通り過ぎました。
 ハチ!
 しかもでかい!!
 いくらアメリカ主流派(WASP)に対して少々複雑な思いを抱いていたとはいえ、直後にスズメバチ(Wasp)に襲われるなんて出来過ぎです。
 あわてて身をひねってよけると・・・
 そこにいたのは、花の蜜をすするハチドリでした。

 美しい花々と、ハチドリと、世界を滅ぼす軍艦。
 なんともいえない光景でした。

 
 ■SIGGRAPH開幕


 ついにSIGGRAPHが開幕です!
 とはいっても、KEYNOTEは明日だし、メディアブリーフィングに至っては明後日。paperも明日からで、今年から全員参加のチャピターズパーティも明日という有様。


 とりあえず午前中にやっているのは、コースとSIGGRAPH全体の日本語解説です。
 日本語解説は初参加なのですが、SIGGRAPHの目玉の一つであるエレクトリックシアターの採用基準が発表されていて、非常に興味深いものがありました。



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