日記のページロゴマーク 2002年7月25日



 
 ■テクニカルレセプション

 そしてお楽しみ、テクニカルレセプションです。



 今回は牧場風のところで、テキサス風のゲストランチ(Guest Ranch)でのディナーです。
 さすがは本場。肉も、何もかもがうまそうです。
 親しくなった人たちに挨拶をしながら、飲み、食べ、語り合います。
 写真は、韓国から来た二人組。CGだけでなく語学も堪能で、脱帽。日本語も英語もぺらぺらなんだから、すごい。




 そんなこんなで、楽しく浮かれていたのですが・・・
 しかし、これが油断でした。
 長旅の疲れで、計算違いなほど瞬間的に酔いが回ってしまったのです。
 そして、景気よく、ぐるぐると楽しげに回り始める世界。
 いえい!すっげえ楽しい!!




 ・・・いや、違った。
 酔いが回り、正常な判断が出来なくなりつつある、自分。
 酔っ払った頭で考えた。ひょっとしたらまずいかもしれない、と。
 アメリカでは泥酔は身が危ないだけではなく、法的にも御法度なのです。
 とるものもとりあえず会場中あいさつ回りをし、酒が回りきる前に、必死になって帰宅をし、ようやくホテルにたどり着きましたとさ。

 
 ■スパイダーマンのスペシャルセッション

 その後、スパイダーマンのメイキングについてのスペシャルセッションがありました。
 いや、これはもう、面白おかしかったです。
 なお、著作権の都合で写真もグラフィックもありませんのであしからず。

 で、この映画、恐ろしいことに日常シーン以外はほぼフル3DCGなんですね。町並みも、人物も、車も、何もかも全てがCGなんです。正直、驚きました。
 例えば、スパイダーマン自身も、普通の人間がタイツスーツを着ても格好がいまいちなので、全シーンで目の回り以外の全ての部分を作り直しています。露出する目の周りだけ、テクスチャーマップ的に3Dシーンに入れている感じですね。
 町並みも、普通のニューヨークだとアメリカンヒーローのイメージに合わないので、全てをきれいに派手に作り直しています。
 いや・・・圧巻。

 ここまでする必要があるのか?と思う反面、ここまで出来るだけの予算と環境があるハリウッドがうらやましくもなります。

 
 ■Human&Animal:Paper

 で、午後は、いよいよ本日の本命、Human&Animal!!(またもやpaper)
 もう、興味がわきまくりです。



 全体に色々と面白かったけど、中でもEYEムーブメントの論文が面白い!(Eyes Alive : Sooha Park Lee, Jeremy B. Badler, Norman I. Badler)
 ただしこの発表、英語は最悪。ペンシルバニア大学所属の割に、発音だけなら、私とほとんど変わらないんじゃないかな、この人。しかしながら、彼女の論文・・・というよりもプレゼンテーションが最高。眼球運動がコミュニケーションに持つ可能性を感じます。




 顔の表情を聞くモードと話すモードに分け、その眼球運動をビデオからトラッキング処理し、それを3ds maxに取り込んだ結果をCGアニメで発表する、というもの。
 単純な映像編集ソフトと3Dソフトウェアの基本機能の組み合わせですが、確かに、面白いくらいに一目で会話時の眼球運動の重要性がわかる。
 ノンバーバルコミュニケーション(非言語交渉部分)って、本当に大事なんですねえ。

 今回、こういう、基本的な部分に立ち返った非常に素直な論文が多いですよね。
 なんか、ああ、科学が進歩しているなあ、という実感があります。


 
 ■のんびりとした朝

 朝は特に興味のある論文もイベントも無し。
 珍しくのんびり起きる。
 そして、またもや会場中カニ歩きの挙句、paperの部屋にハマる。
 今年はpaperが当たりかも。去年はpaperなんで見る気も起きなかったのにね。



 しかし、またしても、11時から仕事が!
 ええい!!
 ・・・でも、生活のためには止むを得なし!!
 仕事も仕事で楽しいし、精一杯行って来るぜ!!!

 ・・・で、2件連続のインタビューをこなし、さすがにへとへとになって、メディアラウンジに撤退。
 私のような、臨時のMEDIAにとってインタビューはしんどい。
 もちろん、私はメーカーさんの都合などなどのお陰で、現地で色々書きまくる報道関係の人と違って、のんびりと日本に帰ってから正式な仕事のスタートとなるんだけど、日本での仕事で困らないようにメモを抑えるだけでも結構大変。本職の人はこの数倍きついのかと思うと、いやはや・・・
 なんと言うか、尊敬します。報道関係の人。

 で、その後、ラウンジで今間先生と遭遇。昨晩、SIGGRAPH東京に参加できなかった非礼を詫びがてら、雑談開始。
 ・・・というか、今間先生がインタビューを受けているのを、横から邪魔して茶々を入れていたんですけどね、実際には(笑)
 SIGGRAPHの大先輩のお話を伺っていて思うんですが、いや、色々と見方があるものなのですねえ。
 つくづく勉強になります。

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