日記のページロゴマーク 2002年7月19日



 
 ■いざ、サンアントニオへ!(再掲載版)


 今回のSIGGRAPHの舞台であるサンアントニオは、とにかく遠い。
 従って日本からの移動手段も限られてくるわけです。
 寄り道を考えない限り、コンチネンタル航空でヒューストン経由で行くか、ノースウェスト航空で行くかくらいしかない。もちろん、そんな状況だから、飛行機の本数もたかが知れている。
 ・・・というわけで、7月19日のコンチネンタル航空6便ヒューストン行きには、待ち合わせもしていないというのに、デジハリの講師の方々など、日ごろから見慣れた人々が集まってしまう結果となりました。
 今年は仕事が多忙のためまったくの準備不足で、不安感いっぱいのスタートだったのだけれども、なんか、すっかりいつものノリに。

 ちなみに今は、飛行機の中。
 VAIO-U1は、エコノミークラスの狭い座席でも難なく使えるのがありがたいところ。
 ちなみに去年は、ノートパソコンを使わなければならない事情と、時期がお盆時期だったため格安航空券と値段の差がなかったことから、シンガポール航空のビジネスクラスを使う羽目になったのだけど・・・。その分稼ぐのがなかなか大変でした。
 ううん、でもやっぱりエコノミーは狭いものは狭い。
 会社の経営者としては、経費が安く上がるのはうれしいのだけれど、実際に仕事にゆく側の立場から見ると、少々寂しい。仕事で出張する際の最大の問題であるラウンジはクレジットカードやらFSPやらで色々と使えるので、無理してビジネスクラスである必然性はないのだけど・・・(CG屋の悲しさで一人旅の上に大荷物になるので、ラウンジがないとトイレにも行けないのです)。でも、やっぱりビジネスクラスが懐かしい。
 もっとも、コンチネンタル航空のアテンダントのお兄さんが親切で、かなり助かっています。新聞や、PC電源、通信の準備まで手伝ってくださいました。冗談半分で、ビジネスクラス並みの対応です、なんて言っていましたが、いや、ほんと、すごいサービス。エコノミー席でもコンピュータの電源が用意されていて、至れり尽くせり。帰りの便ではアダプターを買って、早速実験してみよう!
 さて、気を取り直して、機内で機材の機能テストをかねて、PC-101Kのナイトショットでパチリ。赤外線で見ると、自分の顔が別人に見えますね。
<<あまりに不気味な写真が取れたため、掲載を遠慮します(笑)>>
 あと、メモリースティックがバッテリーを馬鹿食いすることも判明。うっかり挿しっぱなしにしたせいで、本日1本目のバッテリーは空同然。気をつけなければ・・・

 ちなみに、毎年のSIGGRAPH渡航費をどう捻出するか、というのは、独立系のCG屋共通の悩みのようです。皆さん、研修扱いにして経費にしたり、取材をかねて少しでもコストを抑えたりと、いろいろと工夫をしていらっしゃいます。
 昨今のCG屋の平均年収は、それなりに名前が出ている人たちでも、まあせいぜいがサラリーマン並み。そう考えてもらえれば、なかなか大変なことがわかってもらえるのではないでしょうか?

 
 ■乗り継ぎにハマる

 で、なぜかさっきから写真もムービーもありませんが、これは実は、乗り継ぎの都合によるもの。
 あまりに時間が無くって、写真の一枚すら難しかったのです。
 ヒューストンは、乗り継ぎに失敗しやすいとは聞いていましたが、まさかこれほど大変とは思いませんでした。
 とにかく、国際空港の割には狭くて施設が分散している。で、移動時間がやたらかかる割には当然人だけは多く、ほんの数本しかない入国審査のラインはあっという間に大行列になり、といった具合。(だって、3分間隔でえっちらおっちらやってくる12人乗りの電車ですよ!?そんなちっぽけで奇妙なものが堂々と大規模国際空港の主要移動システムに利用されているなんて、信じられますか!?)
 実際、飛行機で私の隣の席だった方は、行きも帰りもヒューストンで一泊されてからの移動を考えているとのこと。
 なぜかSIGGRAPHはロスアンゼルスの次くらいにヒューストン経由で行く場所での開催が多いので、次の機会には私も一泊する心積もりです。

 
 ■お目汚し中

 で、話はそれますが、19日の最初の記事に載せた私のないとショットの顔写真がえらく不評です。
 いや、確かにこりゃ不気味・・・
 というか、あまりに不気味で面白かったので載せたのですが、時差ぼけから覚めてまともな目で見ると少々コワ過ぎるので、近々の内に写真の部分を削除訂正するつもりです。

 いやはや、お目汚しでした。

 
 ■SIGGRAPH参加の目的

 意外と知り合い以外の方も見てらっしゃることがわかったので、ここいらで、私の会社のことも自己紹介がてら少々書きましょう。どんな会社のどんな奴が書いているかわからないと、記事の信憑性も低いですしね。

 私、手塚が所属し、経営しているのは、アイラ・ラボラトリという10人弱の小さな有限会社です。
 CG・ネットワーク系のコンテンツ制作を柱にしており、主なコンテンツには、@niftyさんなどでそれなりにメジャーなネットゲーム<LoveLetter>シリーズや、角川さんでやっているフルCGマンガ<鋼鉄の少女たち>などなどがあります。あとは、本業に絡んで、書籍の書き下ろしなどもやっていますね。
 最近会社として特に力を入れているのは、Web3Dで、弊社の得意な3DCGソフト3ds maxとゲーム制作のノウハウを組み合わせて、ハイクオリティなWebコンテンツを出しています。
 もちろん、こういう業種の常でCG映像の下請け制作もやっています。でも、単価が安いせいかあんまり儲かんないんですよね。CG映像は。単に3Dが強いだけじゃなくって、実写のカメラや編集機器もVX-2000とDV-Rexあたりをおさえていますんで、それをテクスチャに使っての実写風のCGや、あるいはDVレベルの映像編集なども得意としています。

 今回、SIGGRAPHに私を送り出したのは、手塚の技術研修と、エキシビジョンなどでの営業の拡大、そして、記事執筆のネタ集めというところが主な理由です。
 もちろん、それ以外にも、去年から引っ張っている仕事に関係して、とか色々ありますが、まあその辺はSIGGRAPHとは直接は関係ないので、省きましょう。
 他の方々も、私と似たような理由で参加する方が多いんではないでしょうか?

 あ、そうそう。
 技術研修、と書きましたが、その効果は思っている以上にでかいですよ?
 コースで具体的に勉強を出来るのはもちろん、SIGGRAQPHに一度参加すると、向こう1年間分くらいは情報を先取りできるので、ありとあらゆる局面で非常に優位に立てます。
 実際、目端の聞く企業さんでは、若手有望社員の研修に、自社や関係社のSIGGRAPHブースの手伝いがてら、見学をさせるところも多いようです、
 また、意外な知り合いが出来るのも面白いところ。自己紹介のページの写真を見てわかるように、石を投げれば有名人に当たるのが、SIGGRAPHなのです。

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